先日、東急田園都市線 青葉台駅にあるイタリア料理店をバール(Bar)、スパゲッテリア(Spaghetteria)、ピッツェリア(Pizzeria)、オステリア(Osteria)、タベルナ(Taverna)、トラットリア(Trattoria)、リストランテ(Ristorante)といった種類別に分類を行いました。
詳細は以下記事参照。
今回は駅から店舗までの距離と、値段の高安を2軸として4象限マトリクスで分類してみました。自分の好きな店舗に似ているところがどこか視覚的に発見できます。また、これから青葉台にイタリア料理店の出店をお考えの方は、競合調査の参考にしていただけると幸いです。
青葉台駅周辺にどの様なイタリア料理店があるかは、以下記事参照ください。
4象限マトリクス分類
※青葉台駅を起点としています
分類の根拠
分類のエビデンスとしたのが以下です。
食べログの予算は余り当てにならないので参考程度です。それよりもパスタの最安提供料金が目安にできます。だいたい最安に設定するパスタとは、具材をほぼ使わないペペロンチーノであることが多いです。厳密に他店との比較をするためには、グラムあたりの単価でみる必要がありますが、この最低料金の設定は、店主がどの様な価格帯のお店にするか頭を悩ませて決めたものなので、他店との価格帯を比較する上で非常に重要なものと言えるでしょう。
店舗名 | 食べログ予算 | 最安パスタ | 青葉台駅からの距離 |
---|---|---|---|
Trinacria(トリナクリア) | 3,000~3,999円 | 890円 | 400m |
bar ALBERO(アルベロ) | 2,000~2,999円 | コースのみ? | 850m |
L’eroe Cuore(レロエ・クオーレ) | 情報無し | 840円 | 800m |
Taverna Quale(タベルナ・クアーレ) | 3,000~3,999円 | 980円 | 350m |
Cantina Coniglio Bianco(カンティーナ・コニーリォ・ビアンコ) | 3,000~3,999円 | 1000円 | 1.1km |
カネ保水産 | 1,000~1,999円 | 980円 | 1.4km |
青とんがらし | 3,000~3,999円 | 980円 | 1.1km |
カプリ | 情報無し | 880円 | 1.2km |
グリーンハウス | 3,000~3,999円 | 1,050円 | 240m |
GRATIA(グラティア) | 3,000~3,999円 | 1,060円 | 450m |
ド・マーレ湘南 | 3,000~3,999円 | 1,320円 | 280m |
Genova(ジェノヴァ) | 3,000~3,999円 | 1,300円 | 1.3km |
炭火焼きイタリアン辻 | 3,000~3,999円 | コースのみ | 1.2km |
Trattoria Cincin(トラットリア・チンチン) | 4,000~4,999円 | 1,000円 | 1.2km |
Naturale Buono(ナチュラーレ・ボーノ) | 3,000~3,999円 | 950円 | 1.2km |
洋麺屋 五右衛門 | 情報無し | 950円 | 0m |
ジョリーパスタ | 情報無し | 630円 | 1km |
ラパウザ | 2,000~2,999円 | 463円 | 0m |
サイゼリヤ桂台店 | ~999円 | 277円 | 1.8km |
サイゼリヤ藤が丘店 | 1,000~1,999円 | 277円 | 1.2km |
まとめ
今回は青葉台駅からの距離と、価格設定の2軸を用いましたが、他にもチェーン店舗かどうか、店舗の広さ等、様々な軸を設定することができます。軸を変えることにより、これまで見えていなかった競合店舗が出てくるかもしれません。
さて、今回の4象限マトリクス分析から、以下のようにグループ分けができました。
<第1象限>
高価X駅近ゾーン:1店舗
- ド・マーレ湘南
<第2象限>
高価X駅遠ゾーン:2店舗
- 炭火焼きイタリアン辻
- Genova(ジェノヴァ)
<第3象限>
安価X駅遠ゾーン:9店舗
- Trattoria Cincin(トラットリア・チンチン)
- Cantina Coniglio Bianco(カンティーナ・コニーリォ・ビアンコ)
- 青とんがらし
- カネ保水産
- Naturale Buono(ナチュラーレ・ボーノ)
- カプリ
- ジョリーパスタ
- サイゼリヤ藤が丘店
- サイゼリヤ桂台店
<第4象限>
安価X駅近ゾーン:8店舗
- GRATIA(グラティア)
- グリーンハウス
- Taverna Quale(タベルナ・クアーレ)
- bar ALBERO(アルベロ)
- 洋麺屋 五右衛門
- Trinacria(トリナクリア)
- L’eroe Cuore(レロエ・クオーレ)
- ラパウザ
考察してみましょう。
第1象限、第2象限は高価の分類になりますが、この3店舗はリストランテ(Ristorante)というわけではないので、青葉台の中では高価分類に手がかかっているということです。少数派です。
残りですが、ほぼ第3象限、第4象限に集中しています。店舗側のボリュームゾーンですが、顧客数が一番稼げるところなので当たり前といえばあたりまえ。競合が多く犇めき合っています。同じゾーンにいる店舗は顧客を奪い合っているので、相手の店舗には無い料理、あるいはサービスを確立しましょう。
商品開発はまあ別の機会に紹介するとして、面白いのが駅遠ゾーン(第2、3象限)の部分なのですが、これは青葉台駅を起点にした分類なので、お隣の藤が丘駅を起点にすると、第2象限のジェノヴァ、第3象限のTrattoria Cincin(トラットリア・チンチン)、青とんがらし、Naturale Buono(ナチュラーレ・ボーノ)、カプリ、サイゼリヤ藤が丘店は姿を消します。ここで残っている以下店舗は最寄駅から本当に遠いお店ということになります。
- 炭火焼きイタリアン辻
- Cantina Coniglio Bianco(カンティーナ・コニーリォ・ビアンコ)
- カネ保水産
- ジョリーパスタ
- サイゼリヤ桂台店
で、さらに駐車場の有無を確認しましょう。以下記事で書いていますが、
Cantina Coniglio Bianco(カンティーナ・コニーリォ・ビアンコ)、カネ保水産、ジョリーパスタ、サイゼリヤ桂台店は駐車場があります。
ということで、残ったのは「炭火焼きイタリアン辻」です。駅から遠く駐車場が無い場合、基本的にメイン顧客となるのは店舗周辺住民(店舗から1km圏内)となるはずです。通常この様な立地状況の場合、オンリーワンの何かを持っていないと中々続けていくのは難しいのであります。では、「炭火焼きイタリアン辻」にそれがあるか?ですが、可能性としてはありそうです(行ったこと無いので推測でスミマセン)。価格帯も、メニューも他とは一線を画しています。正直今一番食べに行きたいと思っているのは、「炭火焼きイタリアン辻」ですしね。
こうやって色々分析するのって楽しいですよね。皆さんも色々分類してみてください。では。
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