概要
中国の2大IT巨頭というえば、アリババ(BABA)とテンセント(0700)です。
ここに中国検索大手のバイドゥ(BIDU)を合わせ、3社の頭文字を取って「BAT」何て呼ばれています。
バイドゥ(BIDU)は、Googleを退け(色々な意味でGoogleは撤退)、当初は先頭を走っていましたが、
アリババ(BABA)、テンセント(0700)に比べると勢いが無いのが現状です。(とは言え、AIのR&Dは活発で注目されています)
QRコードで決済できるアプリであるアリババ系の「支付宝(アリペイ)」とテンセント系のWechat Pay(微信支付/ウィーチャットペイ)」ですが、中国人で知らない人はいないですし、地方の農村部でもQRコードによるキャッシュレス決済が浸透しているのです。
仲間同士の割り勘についても全てアプリでできるため、現金を持ち歩く必要がありません。
中国人の友達と飲みに行くと、アプリで送金できずにバカにされますw
一方日本はどうでしょうか?
ここ最近、楽天ペイ、LINEペイ、Appleペイ、Origami Pay、pring、D払い等、色々なQRコード決済サービスが出てきています。
また、メガバンク3行である三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の三社がQRコード決済の規格統一で連携するというニュースがありました。
3メガ銀、QRコード決済参入で連携 規格統一、キャッシュレス化を加速(1/2ページ) – 産経ニュース
中国でQRコード決済に力を入れ始めたのは数年前ですよ。
対する日本は今頃加速か って周回遅れもいいところです。
(もちろん、中国人が抱く現金への不安等、日本と中国ではお金を取り巻く環境は異なります)
マイナンバーすら浸透しない日本でQR決済が普及するかはわかりませんが(FeliCa(フェリカ)でも良いですよ)、
既に日本はIT分野において中国に大きく水をあけられているということを認識しておく必要があります。
(これはIT銘柄に投資する上で非常に大事な事です)
という事でですね、
日本の観光地等で中国人のインバウンドを期待されている方、アリペイとウィーチャットペイは必須ですよ。
さて、
今日は最近の読むべきアリババ(BABA)とテンセント(0700)のニュースを紹介します。
アリババ(BABA)、テンセント(0700)の銘柄に興味がある方はぜひ一読してください。
アリババ(BABA)のあれこれ
中国アリババ、米フォードと「クルマの自動販売機」を設置へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
ちょっと未来に先駆け過ぎな記事ではあるけど、実現したら未来都市で描かれる世界のようでカッコいいです。
アリババが実店舗の買収攻勢をかけている理由 2018年の中国小売業界展望 | ZUU online
アリババが目指すのは、実店舗とネットの融合。ネット通販のプラットフォームは既に構築済み。
今後実店舗をどう取り込んで行くのか?馬雲の手腕から目が離せない。
2018年は実店舗への投資をさらに加速すると思います。
アリババのAI、成績が人間上回る-スタンフォード大の読解力試験で – Bloomberg
AIの得意な分野では人間が勝ち目が無いですよね。
でも、絶対に人間が勝るモノがあります。それは「勘」です。
蓄積されたデータが無いモノは勘に頼るしかないわけです。得意分野で勝負すれば良いんです。
クラウド市場でGoogle、Amazonを超えた アリババの多角化経営戦略 金融、医療、AI…… | ZUU online
ほんとに成長率凄いんです。
まだその勢いが衰えていないというのがほんと凄いところ。収益性、成長率を比較してみると一目瞭然です。
テンセント(0700)のあれこれ
フェイスブックを超えたテンセントは何が凄い? [外国株] All About
戸松信博先生が執筆した記事です。
私が大学生の頃、一番初めに購入した中国株本が戸松先生の本だったことを今でも覚えています。つまり18年前ですw
テンセントはゲーム事業の収益に頼るところが大きいですが、他の伸びしろも大きく期待できる(特にモバイル広告)。
そこがPERが高くなっている所以でしょう。中国国内ではアリババ株よりテンセント株のほうが人気です。
テンセント創業者は5千億円寄付、慈善活動に注力の中国の富豪
テンセント創業者のポニー・マー(馬化騰)は、前面に出てこない事で有名。この記事ではポニー・マーの写真もあるのでぜひ顔を覚えてください。
中国エンタメ市場のトレンドは?2017年に100社投資したTencentの戦略を読む | AMP[アンプ] – ビジネスインスピレーションメディア
この記事からわかる通り、コンテンツ制作の上流とその流通ルートを抑えるテンセントの戦略があります。テンセントはスナップチャットにも出資をしていますが、以前スナップチャットはFacebookのザッカーバーグからの買収提案を断っていますw
最新動向から見る、中国ITジャイアント「テンセント」が向かう先 | AMP[アンプ] – ビジネスインスピレーションメディア
日本におけるテンセントの知名度はまだまだ低いのが現状ですね。「スマートシティー」「トランスポート」「ヘルスケア」というテンセントが向かう分野、AI、自動運転というキーワード、「WeChat Pay」の海外展開は必読です。
Tencentが「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のIPを利用したモバイル向け作品を発表 – 4Gamer.net
日本のゲーム情報紙でもテンセントは注目されています。
スポティファイとテンセントが生む「世界最強の音楽配信連合」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
以前、テンセントはスポティファイを買収しようとしました。(テンセントホルダーとしては買収されてほしかったですがw)
そんなスポティファイは2018年、満を持して上場します。(かなりの大型になりそう)
アリペイ VS ウィーチャットペイ
中国FinTechの現状——オンライン決済「アリババ対テンセント」、融資「趣店NYSE上場」 年平均成長率44%? | ZUU online
アリペイ VS ウィーチャットペイ 勝つのはどっち?
銀聯(ユニオンペイ)はどこいったw
それにしても中国のFinTech市場は巨大です。
個人的な予想ですが、QRコード決済のシェアはウィーチャットペイがアリペイを抜いて1位になると思います。
日本で言うLINEの中国版アプリはウィーチャットで、私が中国人と会話する場合、100%ウィーチャットアプリを使用しています。
日本のLINEペイはどうかわかりませんが、ウィーチャットの利便性を考えるとシェア1位も時間の問題かと。
WeChat Pay(微信支付)、中国国内で収めた成功を国外でも——カギを握るのは、グローバルなソーシャルインタラクションの力 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
中国モバイル決済戦争「地方で強いWeChat」がアリペイを撃破
ただ、アリペイが衰退していくというのは考えられませんし、そもそもアリペイとウィーチャットペイのターゲット異なるわけで、どちらが勝つかという話はナンセンスです。
アリペイ、ウィーチャットペイ共に今後も利用者を伸ばしていくのは間違いないでしょう。中国外のユーザ獲得が今後の課題ですかね。
投資先としては、「アリババ」も「テンセント」もどっちも買いです。
アリババもテンセントも中国本土に帰りたい?
バイドゥ、アリババ、テンセントが国内A株市場へ回帰? ITトップが口をそろえる | ZUU online
A株市場も以前と比べると環境が整っているし、条件さえパスできれば移りたいと考えるのが普通だと理解できる。
ただ、今の規模からすると現市場を退場するというのは考えにくく、異市場への同時上場がいいところでしょうね。
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